今夜見上げているその月は、実は去年よりも少しだけ遠くにいます。 意外かもしれませんが、月は毎年約3.8cmずつ、地球からじわじわと離れていっているのです。

お子さんには、こう問いかけてみて

「月ってずっと同じ場所にいると思う?実は少しずつ、地球からサヨナラして逃げていってるんだよ。つまり毎年月の大きさが小さくなっていっているんだよ!」

当たり前にある月の「変化」を伝えて、夜空への興味を引き出してみてください。今の月を大切にしたくなるようなトーンで是非!

話すときのキーワード!

  • 1年で3.8cmのサヨナラ

    月が地球から離れるスピード。だいたい人間の「爪が伸びる速さ」と同じくらい。

  • 大昔はデカかった!

    恐竜がいた頃は、今よりずっと近くにあった。夜空の月は、今よりもっと大きく、迫力満点に見えていたはず。

  • 原因は「海」にある

    潮の満ち引き(潮汐力)の影響で、地球が月を少しずつ押し出している。

  • いつかはいなくなる?

    このまま離れ続けると、何十億年後かには太陽を隠す「皆既日食」も見られなくなってしまう

なぜ月は遠ざかるのか?

ロジカルに知りたい方のための、科学的な仕組みです。

潮汐摩擦(ちょうせきまさつ)のしわざ

月が地球の海を引っ張ることで「潮の満ち引き」が起こりますが、この時、海水と海底の間に摩擦が起きて、地球の自転ブレーキをかけます。

地球の自転が遅くなる分、そのエネルギーが月に伝わり、月を外側の軌道へと押し出してしまうのです。

鏡を置いて測っている

「3.8cm」という細かい数字がなぜ分かるのか?

実は、アポロ計画で月に着陸した際、宇宙飛行士が月に「反射鏡」を置いたと言われております。地球からレーザーを放ち、戻ってくるまでの時間を測ることで、月との距離を数ミリ単位の精度で測定しているのです。

昔と今の月の比較

時代 地球との距離(目安) 月の見え方
45億年前(誕生直後) 約2.4万km 今の15倍以上の巨大サイズ!
現在 約38.4万km 今、私たちが見ている大きさ
数億年後 もっと遠く 今より小さく見え、皆既日食もなくなる

余談:いつかは地球から月がみえなくなるの?

わたしも息子に、ある時こう聞かれました。

当時のわたしは「そんなわけないじゃん」と答えた記憶があります(笑)

実際にはどうか、余談で書いておきますね

「月が見えなくなる日」の計算と事実

結論から言うと、月が完全に空から消えてなくなる日は「来ない」可能性が高いです。

ただ

「皆既日食が見られなくなる日」「地球の重力から解き放たれる日」は計算できます。

1. 皆既日食が見られなくなる日(約6億年後)

月が遠ざかると、空に見える月のサイズが太陽より小さくなります。

  • 計算: 現在、月は太陽をギリギリ隠せる大きさですが、あと約2万kmほど遠ざかると太陽を隠しきれなくなります。

  • 答え: 約6億年後。この時、人類は二度と「皆既日食」を見ることができなくなります。

わたしが応えた「そんなわけないじゃん」は正しかったですね

2. 地球の重力を振り切る日

理論上、月が離れ続けて地球の重力圏を脱出するまでの時間も計算できます。

  • 計算: 3.8cmのペースで離れ続けると仮定。

  • 答え: 約500億年以上

  • ただし: 実はその前に(約50億年後)、太陽が寿命を迎えて巨大化し、地球も月も飲み込まれてしまう可能性が高いです。

余談は以上です。

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